昨今、深刻な後継者不足によって歴史と共に消えていく伝統事業が多い中、異例の需要で注目を浴びている1つの産業がある。

それは「ヒトデの髪飾り」
 
 

今回、取材陣は「ヒトデの髪飾り」業を営むO氏のインタビューに成功した。
 
 

_ヒトデの髪飾りはどのように作成されるのでしょうか?
 
「作業自体は単調です。ほら、ヒトデって漢字の「大」のように開いているでしょう?」
 
 

O氏の作業部屋。そう言いながら彼は籠(かご)の中に敷き詰められているヒトデを手に持つ。
 
「それぞれの部位の先っぽを折り曲げ、真ん中に引き寄せるだけです」
 
 
 
ぽきぽき
 
 
ぽきぽき
 

職人は慣れた手つきで5箇所ある先端部分を折り始めた。
 
 

「やってみますか?」
 
 
 
スタッフも、「ヒトデの折りたたみ」に挑戦する。
 
しかし、力が強すぎてヒトデが割れてしまった。
 
 


どうやら絶妙な加減が重要なようだ。
「一つ一つは慣れれば造作もありません。しかし一定のスピードを保ちながら長時間折るのは非常に難しい。単調なだけに集中力を要します」
 
 
_折りたたまれたヒトデはどのように?
 
 
あとは、ピンをつけ、形を整えた上で包装すれば完了です。個々の値段は決して高いとは言えないので、いかに数を作るのかが重要ですね。
 
O氏は何気なく語るが、それらの過程にも職人ならではの技術が求められるのだろう。
 

_「ヒトデ」という名前は我々には聞きなれないのですが、何か由来が?

「これを調達した植民地の星で呼ばれていた名称を、そのまま使っています」
 
 
 

_では、植民地の星でもこのヒトデの髪飾りを?
 
「いえ。彼らにとって、それは労働力を指していました。しかし我々は彼らよりも体が大きいので、労働力として使うのは難しい。だからヒトデを装飾品として利用できないかと考えたのです」
 
 
 
 
_なるほど。そしてそれが異例の大ヒットになったわけですね。もともと手応えはあったのでしょうか?
 
 
「その星の生き物たちにとってヒトデは慢性的に需要が多かったので、我々の星でもやり方次第で売れる確信はありました」
 
 
 
O氏は力強く語る。
 
 
「彼らはよく言っていましたよ。『ヒトデが足りない。ヒトデが足りない』って」



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