「週末の死神」

死神はその日、人間界に降りてきていた。

死神の仕事は死んだ人間をあの世へと連れて行くこと。365日死神は稼働していなければならない。もちろん一人でやれる仕事ではない。

したがって彼らは複数人で、シフト制で業務に当たっている。
そしてこの死神はたまたま今日が休みであった。

その日は金曜日。

人間たちはどこかいつもより開放的。オフィス街でもあるこの辺りは、あちこちで酔っ払っているサラリーマンが目に付いた。
 

死神は一人の男に目を留める。

「あそこの男、随分と酔っているな。事故に遭わなければ良いが」
そして彼は、自分の発言に苦笑した。
 
「人間の死を願わない死神なんておかしいものだ。しかし、どうか同僚の仕事が増えないようにと考えてしまうのはまぁ、しょうがないことだろう」


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