「才能の芽生え」

現代忍者シリーズその④)
 
とある忍者学校の面接にて。

「あなたの忍術の才能を示すエピソードを教えてください」
「僕の父は業界でも名のある忍者です」
「失礼ですが、何という方ですか」
「苛烈忍者、という二つ名だった、と言えば分かるかと」
「あぁ。確かに有名な方だ。10年前、不慮の事故で亡くなったという」
 
「ええ。彼はその名に恥じないほど、過度に苛烈な思想の持ち主でした。忍者たるもの強くなければならない。忍者たるもの常に命の危険に晒されなければならない。

そんな彼が生み出した教育法。それはとても厳しく過酷なものばかりです。そして僕が5歳なった時、彼は僕を、崖の上から落とそうとしました。ライオンのエピソードで有名なやつです。彼が僕の頭を片手で掴み、今まさに手を離さんとしたその時、僕は無意識のうちに入れ替わりの術を使っていました。そして今、こうやって無事に生き残っています」


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