「夜になると」

昼食時、大学の友人から相談を受けた。
「俺、特別な体質でさ」

ラウンジで彼は声を潜め、僕に打ち明ける。
「特別な体質?」
「あぁ。夜になると反対になっちゃうんだ」
「反対になる?」
彼は言いにくそうに話を続ける。

「なんていうか、俺が俺じゃなくなるっていうか」

その時、僕が咄嗟に思い浮かんだのは「性別が反対になる」というマンガでよくあるような話。
だからその日の夜、彼の家に呼ばれた時はドキドキしていた。

彼の家の扉を開くと電気は消えていた。
「入ってこいよ」

奥から彼の声が聞こえる。カサカサと衣服が脱げる音がする。

「電気をつけてくれるか?」
彼に言われ、手探りで部屋の壁にあるボタンの位置を確かめ、オンにする。天井についた電球に明かりが灯ると、僕はハッと息を飲んだ。

そこには、皮膚が全て裏返しにされた生き物が……。



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