水谷健吾のショートショート書庫

水谷健吾の創作作品を載せているブログです。主にショートショートを更新していきます。
漫画「食糧人類」原案
comico公式ノベル連載中

「自分の作品で収入を得るための方法は「小説で生計を立てるまで@水谷健吾」で発信中!

「幻覚の話」アルコール依存症の意味が分からない兄弟が、父親に尋ねました。「ねえ父さん、アルコール依存症ってどういうことなの?」そこで父親はこう説明しました。「いいか、あそこに4本の木が見えるだろ?アルコール依存症だとあれが8本に見えるんだ」すると長男はこう ...

「忍者学校」(現代忍者シリーズその③) 「みなさん、忍者学校の面接試験お疲れ様でした。みなさんがこれから忍者として最前線で戦っていくことを予感させるエピソード、実に素晴らしかった。さて皆さんに質問です。2017年の現代社会における忍者とはそもそも何でしょうか ...

「旧幹線」獣道を歩きながら、生い茂った森を抜けると開けた場所に出る。「お、あったようだぞ」少し前を歩く友人が嬉しそうに声を上げた。僕の歩く足も自然と早くなる。「わ!」目の前に現れた巨大な機械の塊を見て僕は声を上げた。かつて存在した鉄の細長い乗り物。直方体 ...

「胡蝶ならぬ」ビックバンで僕は地球として誕生した。その後、固体粒子が集まって無数の微惑星となり、それらが合体と衝突を繰り返しながら原始地球となる。やがて僕は月が分離し、後に地殻の形成が始まると、僕は陸と海で分かれた。原始の海の中では、化学反応によってしだ ...

「第三の目」かつて中学生の頃、「第三眼瞼(だいさんがんけん)」というあだ名をつけられた。「呪われた右腕」や「邪眼」というフレーズに憧れていた僕にとって、その響きは最高にクールで、満足していたものだ。しばらくしてあることに気づいた。「第三眼瞼」とは、ゴミを ...

「牛の最後」僕は牛。食用の中でも味が良く、人気も高い米沢牛。さらにその中でもひときわ上質に育った個体だ。そして今日。僕は食べられるために殺されてしまう。悔いはない。僕はそのために生まれてきたのだから。工場のように真っ白なコンクリートで囲まれた屠殺(とさつ ...

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